しろにとっては難しい

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富士見平小屋テント泊で瑞牆山・金峰山

金曜に休みを取ってあずさ1号で韮崎駅へ。今シーズン初のテント泊登山である。

去年同じ時期に土日で出かけてあまりの混み具合に超疲弊したので今年は平日絡めて行こうと思っていたのだ。


韮崎駅から瑞牆山荘行きのバスに乗る。車窓からは新緑輝く田園風景。良い季節に良い天気。


テント泊装備8.5kgを担いで瑞牆山荘から富士見平小屋までゆっくり歩き出す。厳選した装備のはずなんだけどだいぶ重いわー。もっと重量減らさねば。風がやや強く真夏日予想の空気としてはだいぶ涼しいのが救いであった。 


広々とした富士見平小屋テント場でのんびり設営して水を汲んでから瑞牆山へ向かう。

登山道に人影は無く、ちょっぴり心細くなる程である。山頂近くになると下山してくる先行者と多少すれ違うも、去年のような待ち渋滞も皆無で、登りが遅い自分が休み休み歩いてなんと1時間40分で到着!なんということでしょう。


山頂からは素晴らしい展望で明日登る金峰山が目の前にでーんとそびえている。五丈岩ステキ。

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去年登った時はもうクタクタで絶景満喫どころじゃなかったので感慨深い。


瑞牆山から下山したら本日のお楽しみ、富士見平小屋ビールに鹿肉ソーセージ!

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ソーセージはノーマル、竹墨入り、チーズ入りの3本セット。生野菜も添えられ山の中では嬉しい限り。おかわりしたいくらい美味しかった。
夜ご飯はポケットストーブに100均固形燃料でお湯を沸かし、アマノフーズフリーズドライビーフシチューを頂く。これも美味いなぁ。
この日は18時過ぎに寝てしまった。


翌日土曜は朝4時起床。去年は日曜朝5時に出て渋滞に巻き込まれペース乱れで消耗して死にそうだったので、今回は4:40には行動開始である。

最初の30分はとにかくゆっくり、テン場から少し離れてから熊鈴をつけて歩いていく。

朝の鳥の鳴き声と熊鈴のチリンチリンという音だけが響く静かな山道。
大日小屋から砂払ノ頭までが確かキツい道のりだったはず。大日岩辺りで1人ゼーハーと息を切らしていた辛い思い出が蘇る。

今回も変わらずキツいのだが、何しろ前後に人がいない。マイペースで休みながら歩いても余裕。いやーこれはありがたい。

砂払ノ頭辺りから少し残雪が見られたが避けて歩けるくらいだった。
稜線に出ると、澄み切った青空に山並みが映えて思わず歓声が上がる。ここからは岩岩の道、ぽんぽんと足取り軽く進んでいく。なんという奇跡、マイペースにてコースタイム内でいけそうだ。

果たして富士見平小屋から3時間半で金峰山に到着。やったー!着いたー!


息を飲む景色だった。靄も霞も無く真っ青な空が360度広がっている。去年も見たはずだけど、苦しかった記憶しか無い。今回はゆっくり見回して、富士山、南アルプス八ヶ岳、遥か遠くに北アルプス、近くには昨日登った瑞牆山を心ゆくまで眺めた。

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こんな景色を見れるとは、頑張って来て良かったなぁ。


さて名残惜しいが余力のあるうちに帰ろう。

帰り道は登ってくる人達とたくさんすれ違った。9時過ぎるとさすがに暑く、皆さん汗だくである。

テント場には11時前に着いてさくっと撤収。再びずっしりのザックを担ぎ瑞牆山荘まで降りていく。次から次へとテン泊装備の登山者が登ってきて、改めて富士見平の人気を実感したのであった。(ほんとに平日がおすすめです。)

バス待ちの間に食べた瑞牆山荘のソフトクリームが最高のご褒美だった。


◆持っていって良かったもの
・森永のラムネ(パウチパック)
ポケットに入れて適宜ブドウ糖補給。シュワッと溶けるので暑い日も食べやすい。


・サロモン TRAIL10(サブザック)
トレラン系の軽くて背負いやすいザック。パッカブルではないが固い素材が入ってないのでくるくる丸めてテント泊用ザックに入れられる。