出発直前まで迷っていた。
何を迷っていたかというと、高機能タイツ履いてくかどうかである。
今回は夜行の毎日あるぺん号に乗るからにしてきっちり締め付けられては一睡たりともできない。(確信)
世の中の皆さんはどうしてるのだろう。。。山慣れしてる人はこんなこと悩んだりしないのかしら。どっかでタイツ履くタイミングあるかなー。
まぁそんなことは杞憂で、夜行バスは1人で2席使える状態かつ真っ暗だったので到着前に席でもぞもぞタイツ履きました。
有明荘で降りたのは自分含めて2人、下山後の着替えを預けてから朝ごはんのおにぎりを食べる。もう1人の方は有明山日帰りだそう。早くも強者に出会ってしまった。
中房温泉から登山開始。朝まだ6時過ぎだ。燕岳は初めてなのだが、初っ端から急登があるようなので、まずはゆっくり歩き出す。
第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋までひーひー言いながらもそこそこ順調に上がった。ベンチ毎におにぎり半分ずつ補給してシャリバテ防止につとめる。登る人もたくさん、下山してくる人もたくさん。道を譲り合いながらの道中。
夏の合戦小屋ではスイカが食べられるそうだけど、もはやスイカの季節は遠に過ぎ去り、豚汁をいただく。ちょっと濃いめだけどほっこりするわー。
ここでしばしゆっくりすれば良かったのだがせっかちな自分はいつも通り10分足らずで出発してしまった。
その後、凄まじい睡魔で全く足が進まなくなりまさかの大ブレーキ。
夜行バスの影響もあったと思うのだけど、たぶん高度順応しなかったための高山病。。。
ちーん。
もっとゆっくりすれば良かったのだ。
しかし時既に遅し。
燕山荘への最終工程は歩いては止まり、また少し歩いては止まりと、亀の如き歩みで、眠気で朦朧としていた。
稜線が少しずつ見えて来て槍様があんなとこに!
本日のお宿、燕山荘。見えてからが、もう遠くて遠くて、辛かった〜。
合戦小屋からのコースタイム大幅に遅れたけど、なんとか根性で燕山荘にたどり着いてチェックイン。お部屋の案内までまだ時間があるとのことで、カフェでココアを飲んだ。
少し眠気も落ち着いて、今日中に燕岳登頂行けそうな気力が湧いてくる。単純!
お部屋に案内してもらい、サブザックに荷物を入れ替えて、いざ燕岳へ!
疲れは取れておらず、またもや息を切らしながらゆっくり登る。
そして。。。
燕岳登頂!うおお。良かった〜。一時はどうなることかと思ったよ。
いるか岩と槍様
めがね岩
遠くに見える赤い屋根の燕山荘
雷鳥さん!
燕山荘では、夜ご飯の後にオーナーのお話とホルン演奏も聞けた。お話がとても上手で啓蒙(&営業)を絡めたいろんなエピソードがどれも面白かった。 クマの話とかもっと聞きたかったなw 冬山も良さそうだなぁ。
夕焼け
ご来光
登りはほんと不甲斐なかったけど、燕岳山頂に着いてぐるりと周りを見渡したら、雲海の上に堅牢な山並みがどこまでも続く絶景で、登りの苦労なんて綺麗さっぱり全て吹っ飛んでしまった。
また来よう!
下山後の有明荘の温泉が最高でした。
■今回の気づき
・ハイドレにすればよかった
・もっとエコに登らねば
・前泊推奨
・せっかちは高山病のもと